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講座1オーガニック ③ オーガニックとは循環である。

講座1オーガニック
③ オーガニックとは循環である。
澤登先生のお話。

漠然とはわかっていても、説明しようとするとむずかしいのが「オーガニック」です。
今回は「オーガニックって循環のことです!」って一言で言ってしまうとわかりやすい!
というお話を、澤登早苗先生(恵泉女学園大学)にしていただきます。
澤登早苗 ・恵泉女学園大学人間社会学部社会園芸学科教授。
2003年から始めた未就学児とその家族を対象とした「親子有機野菜教室」(2001~22年度はコロナ禍で中止)での澤登先生。
東京南青山にある子育て支援施設「あい・ぽーと」で開催。

伝統的な農法と近代農法

「慣行農法、戦後以降、近代社会の中で広く行われてきた農法(以下、近代農法)は、『養分と水を与えれば作物は育つ』という科学的分析に基づいて行われてきました」と澤登先生。
私たちも理科の時間に習った肥料の三要素「窒素・リン酸・カリ」、あれのことです。ただ、そういう視点からは漏れ出てしまうファクターもあります。たとえば、長い年月を経て出てくる影響は科学での検証がむずかしいでしょうし、目に見えない生物まで含んだ生物多様性も、科学的分析が見失いがちな問題でしょう。
「一方、日本の伝統的な農法は、人間がなんにも手を加えなくても森の木が育つような、そういう仕組みを活用することで行われてきました。たとえば、落ち葉をたくさん集めて堆肥を作って畑に入れるというようなことです。でも、それはけっこう大変な作業なので、その堆肥を作る代わりに、化学肥料を一握りぱらぱらっと入れればいい、っていう風な形で近代農法が行われるようになってきたんですね」
当たり前ですが、日本の農業はもともとオーガニックだった。私たちはそのように暮らしてきた、ということは抑えておきたいポイントです。

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コメント一覧 (1件)

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