小麦の教室 講座1 オーガニック
オーガニック、有機という言葉で、何をイメージしますか? 今、国は、2050年までに、化学農薬の使用量を50%に低減し、輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減し、耕地面積占める有機農業の割合を25%に拡大しようとしています。 それはなぜなのか? 本当に可能なのか? そもそも、オーガニック、有機とは何なのか? オーガニックの国産小麦を増やしていきたいと真剣に考え、取り組んでいるアン シニフィエのシェフ・志賀勝栄さんと、農林水産省「教育ファーム研究会」委員、政策評価委員、農林物資規格調査会専門員、日本有機農業学会会長などを歴任した有機農業の専門家、恵泉女学園大学人間社会学部社会園芸学科教授・澤登早苗さん「オーガニック」講座です。
講座1オーガニック ①なぜ有機小麦を増やす必要があるの?
「この現実をなんとか変えないといけない」。
農薬や化学肥料に疑問を持っているという、シニフィアン シニフィエの志賀勝栄シェフ。日本で有機認証をとった麦や米は0.1%でしかないという現実をどうやったら変えていけるのか?
第1回は志賀シェフから、有機に興味がある人、食べ物の作り手や生産者に送るエールです。
講座1オーガニック ② 「オーガニック」と「有機」は違うの?
「オーガニック」や「有機」や「自然栽培」や「無農薬」。
いろんな言い方があり、混乱してしまいますよね。
今回は、まず「キホンのキ」から。
同じような意味を指すいろんな言葉の区別を、
学園大学人間社会学部社会園芸学科教授の澤登早苗先生に聞きました。まずは、「有機」や「オーガニック」の正しい使い方です。
講座1オーガニック ③ オーガニックとは循環である。
漠然とはわかっていても、説明しようとするとむずかしいのが「オーガニック」です。
今回は「オーガニックって循環のことです!」って一言で言ってしまうとわかりやすい!
というお話を、澤登早苗先生(恵泉女学園大学)にしていただきます。まずは、伝統的なo農法と近代農法について、学びましょう。
講座1オーガニック ④ 続・オーガニックとは循環である。
前回は、有機農業を自然そのものが行っている循環の観点から見てきました。
一方、近代農業(化学肥料や農薬を使う農業)は、植物が必要としているものを化学的手段によって人間がぜんぶそろえてあげて行う農業といえるでしょう。
これを時間の流れという視点からもう少し見ていきましょう。
講座1オーガニック ⑤ 予防原則 -残留農薬問題に答える-
残留農薬問題です。ひところ話題になった農薬グリホサート(商品名ラウンドアップ)残留の問題。
小麦に関わる者として知っておきたいことです。
これを考える上で、「予防原則」が大事であるというお話を、澤登早苗先生(恵泉女学園大学)にしていただきます。
さて、IFOAMが提唱する、予防原則とは。
講座1オーガニック ⑥有機を増やすために、私たちにできること。
オーガニックや有機を増やすためには、農家さんのがんばりや国の政策を待つ以外ないのでしょうか?
私たち、消費者や、パン屋さんやうどん屋さんやラーメン屋さんといった加工の立場の人たちができることについて、澤登早苗先生、志賀勝栄さん、そして生産者の青柳健太郎さん、廣瀬敬一郎さんと一緒に考えました。